この本は、私が何度も読んだ本です。PAC分析(個人別構造分析)についての入門書です。PAC 分析の PAC とは Personal Attitude Construct,すなわち「個人別態度構造」というもので,あるテーマについて個人がもつイメージや態度のことです。PAC 分析は,被験者本人にも言語化しづらい内的世界について,質的(自由連想と対話)および量的(クラスター分析)に分析することができます。私が、修士論文を書いた際に、ベトナムにおける高等教育機関に務める日本人・ベトナム人日本語教師のピア・ラーニングに対する個人別意識構造についての研究をしました。アンケートのように数字を明確に出した研究がしたい...でも、各個人の内的世界についても探求したいという方にはPAC分析、とてもいい手法だと思います。もし、研究にご興味がある方いらっしゃれば、ぜひ手に取っていただければと思います!